酒造業はチャンスがいっぱい!酒造ベンチャー3選!

 2019.11.25  株式会社アウトソーシングテクノロジー

酒造業を主体として新しいビジネスを展開する会社のことを「酒造ベンチャー」と呼びます。実は、現代の酒造業においてちょっとしたトレンドであり、数ある酒造ベンチャーから発想を得て自社の新しいビジネスを生み出す経営者も少なくないようです。

酒造業は市場が縮小傾向にあると考えられていますが、ビジネスチャンスはいくつもあります。本稿では日本の酒造ベンチャーについて紹介していきますので、ぜひ新しいビジネス創出の参考にしてください。

venture-business

酒造ベンチャー3選

1. Far Yeast Brewing

国内有数のクラフトビールベンチャーであり、「馨和 KAGUA」シリーズなどで知られています。

現在、米国のクラフトビール市場が年々増加傾向にあります。ビール市場全体が低調の中で、クラフトビールはプラス5%と大幅に伸びており、その好調さは酒造業者でなくても羨ましいことでしょう。日本のビール市場は全体で約2兆円規模と言われていますが、クラフトビールはそのうちおおよそ数百億円だと考えられています。

このような好調なクラフトビール市場への参入は、当然のことながら誰しも考えるものです。この傾向は日本国内にとどまらず海外も同様な現象であり、特に米国では数年前に3,000社だったのに対し、現在では6,000社以上と2倍に増えています。

Far Yeast Brewingもそのうちの一社です。同社は、現在では17ヵ国に進出しています。

同社では、ビール製造における工業化が、ビール飲料を世界中に普及させることには成功したものの、その一方でビール自体に「黄色い炭酸飲料」という画一的でモノトーンな印象を与えることになってしまったと言います。その結果、ビールは、造り手の哲学や創意工夫によってではなく、大量生産品になり、ワインや日本酒と比べると多様性のないお酒になったと考えて事業を展開することにしたのです。つまりビールの世界においても日本酒のように多様性にとんだものを作りたいというベンチャー精神のもと事業を展開しているのです。

https://faryeast.com/ja/

2. WAKAZE

WAKAZEは、日本酒業界としては異例の「委託醸造」を実践している酒造ベンチャーです。現在、日本酒は国内出荷量・酒蔵数ともに年々減少しており、海外市場を見ても日本酒の輸出額はフランスワインと比較すると、およそ70分の1程度の水準しかありません。厳しい状況が続いている理由は、「法律面の規制によって酒造免許をとるのがほぼ不可能となり、新規参入が少ないこと」があげられます。

日本酒の酒造免許を取得するには60キロリットル以上(4合瓶換算で8万本以上)を造らなければならず、ベンチャー企業にとって免許取得は非常に難しく、新規参入のハードルが非常に高くなっています。加えて、「老舗=良質」という消費者の固定概念も、新規参入を少なくしている要因の1つと言われています。

ワインやビールでは委託醸造(酒蔵にお願いして作ってもらう)からスタートし、自社醸造にステップアップしていくのが当たり前ですが、日本酒では委託醸造してステップアップができないという問題があります。

そこでWAKAZEは、「その他醸造酒」という分類の免許を取得することを考えました。これならば、6キロリットルで免許が取得できるためベンチャー企業にも手が届き、伝統的な酒造りも行えます。

1つの蔵に「その他醸造酒」の分類で委託醸造し、レシピにもとづいてお酒を造ってもらい、ワイン樽熟成の日本酒や、ゆずや山椒、生姜を発酵中に加えて調和を生むボタニカル(植物原料を混ぜて醸造する手法)で酒造しています。その際は、クラウドファンディングも利用して資金調達を行っています。(引用:https://www.businessinsider.jp/post-167371

https://wakaze.jp/

3. 未来日本酒店DAIKANYAMA

未来日本酒店DAIKANYAMAは、酒の売り手の立場から酒造ビジネスを展開していく酒造ベンチャーです。同社はバーニーズニューヨークのような存在を目指しており、エッジの効いた商品発信を行っています。(引用:https://www.businessinsider.jp/post-167371

同社は、ビール市場は世界で60兆円、日本酒は6,000~7,000億円と言われており、あと100倍は大きくなることが予想しており、その一方で、市場規模を狭めている問題もあると考えています。

具体的には、日本酒の酒屋の問題点の1つは「アクセスのしやすさ」が低いことです。例えばコンビニやスーパーで仕入れるものは、大手問屋が間に入っています。酒屋が大手問屋から常に仕入れられるのは100蔵くらいであり、全国にある1,400蔵のうち1,300蔵の商品は、そもそも消費者が気軽に手に取れるコンビニやスーパーには並びません。もう1つは、日本酒は「ジャケ買い」(ラベルを見て買う)が大前提ということです。音楽CDのように聴いてから買う、味わってから買うというのは原則としてできません。

そこで同社経営者は、2017年7月から問屋を通さずに直接取引にお酒セレクトショップ未来日本酒店DAIKANYAMAをオープンしています。すべてのお酒を飲んでから購入できるように「ジャケ買い」のリスクを減らし、その後は2018年6月に吉祥寺で「AI酒バー」をオープンしています。今後は、ロンドンにもAI酒バーをオープンさせる予定です。

AI酒バーでは10種類の日本酒を試飲し、簡単な質問に答え、自分の好みを判定するアプリ「Yummy Sake」(自社開発)を使い、自身に合ったお酒を選ぶことができます。味覚タイプには「Kyun Kyun」「Shara Shara」など、擬音語で表現できる12のカテゴリーに分類されています。

アプリを使って自分の好みが的確に把握できれば、日本酒の初心者や海外ユーザーも「ジャケ買い」に頼らず、気軽に日本酒を楽しめるようにするというのが狙いです。

https://miraisake.com/

 

酒造業のための経営指針ガイド
三酒の神器 パンフレット

酒造ベンチャーを目指すためには?

酒造ベンチャーの多くは従来のような伝統的な酒造りだけにこだわるのではなく、市場そのものの問題点や、市場における自社の立ち位置を明確化した上で、その市場でさらに売上を拡大するにはどんな戦略が必要なのか?という点に着目し、「酒×ビジネス」という意識を強めています。

近年では、海外における日本酒市場の高価格マーケットに着目している企業が多数存在します。「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録された影響もあり、香港などをはじめ海外にてプレミアムな日本酒が人気を集めています。日本酒業界では「高いと多くの商品は売れない」という常識から、大手酒造メーカーが造る低価格帯商品が市場を席捲するといった光景が見られていましたが、ここに商機ありと多くの酒造ベンチャーが日本酒産業に期待を寄せています。

前述したWAKAZEは、そうした高価格帯マーケットに着目しベンチャー企業でも日本酒業界に参入する方法を模索した良い事例でしょう。

日本酒以外の伝統的製法を残す酒造業においても、今後は「プレミアムな酒」を提供していく機会が増えていくかと思います。そうした商機を逃さず、自社商品がいかにして市場で高いシェアを獲得できるのかという戦略的視点から市場を捉えて、酒造ベンチャーとして新しいことにどんどんチャレンジしていく精神が大切です。

老舗酒造業者であれば、おそらく彼らベンチャーよりも市場自体を知り尽くしていますし、問題点も把握していることでしょう。酒造業を営んでいる経営者の皆さんは、この機会に酒造ベンチャーを参考にして自社事業の拡大を図ってみてはいかがでしょうか?

酒造業のための経営指針ガイド

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